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準備しておいた話題へ導くための話し方

オンライン英会話を始めた頃は、いつもレッスンの前には何を話そうかと悩んでいたものでした。そしてあるときには話そうとする話題を決めて、いくつかの文を準備したりもしました。

しかしレッスンが始まって、挨拶のあとに何か他の質問をされたりすると、それに答えることに集中してしまい、受け身の流れのまま自分で考えていた話題にたどり着けずに、レッスンが終わってしまうことも多々ありました。

ずい分期間が過ぎて、ようやく講師の質問を落ち着いて受け流せるようになってから、用意しておいた話題に意識的にもっていけるようになったのでした。

あとでそのことを考えてみると、自分で用意しておいた話題に導くことは、そんなにむずかしいことではありませんでした。うまくできなかったのは、ただ自分に余裕がなかったことと、話題の切り替え方がわからなかっただけなのです。

そのことをもっと早く知って整理していたなら、もっと早くから会話を楽しめていたに違いありません。

準備した話題への誘導

今日はその頃のことを考えて、先に準備している10の話題に導くためのやり方について、書いてみたいと思います。

自分で準備してある話題の中で会話をするのなら、ある程度スムーズに会話を進めていくことができますし、少しは余裕をもって話をすることができると思います。
楽しく会話をするためには、この余裕がとても大事だと思っています。

フリーで会話することに慣れていない、話したり聞き取ることに余裕のない生徒にとって、あらかじめ内容をつかんでおける事前準備がとても大切です。

その準備を繰り返すことが予習・復習を兼ねることになり、徐々にそれらの話題を話すことに慣れていき、いつか必ず自然な会話ができるようになります。私は７年間それを繰り返して、徐々に楽しく会話することができるようになりました。

同じ話題を何度も繰り返し話したことにより、頭の中にその話題の処理回路ができていったからでしょうね。

そんなふうに会話を進めていくため、どこかでその話題の方に話の流れを導くきっかけを作らなければいけません。わたしがいつも行っているやり方は、その話題に一発でつなげていけるような質問をすることから始めています。

きっかけ作りの例

例えばある話をしていて、そのあと「食べ物」の話題にもっていきたいとします。
通常は次の二つの方法のどちらかで、話の流れを変えるようにしています。

一番簡単なやり方は、
・By the way, （ところで）
　と言ってから
・What is your favorite food ? （一番好きな食べ物は何ですか）
と質問をするやり方です。

いまどんな話をしていても、ところで「 By the way, 」といってから、新しい話題につなげるための質問をして、多少強引に誘導していきます。

相手の話が途切れた瞬間を見計らって、「ところで・・」というわけです。
日本語で話しているときにも、まったく同じようにして、新しい話題を誘導していくのではないでしょうか。

もう一つのやり方は、少しマイルドな方法です。

・I'd like to ask you a question. OK？（質問が１つあります。良いですか？）
　と言ってから
・What is your favorite food ? （一番好きな食べ物は何ですか）
と質問をするやり方です。まあ似たような方法ですが。

（ところで）と話を切り換える方法と、少しマイルドに（質問良いですか）と言って切り換える方法です。

その次の展開

相手の人は当然自分が好きな食べ物を返答するはずです。
そこですかさず次の質問をして、会話をどんどん展開していきます。

・なぜ好きなのですか？（一番簡単ですね）
　　　　↓
・どういうところが好きなのですか？
　　　　↓
・どんな味なのですか？
・少し高い料理ではないですか？
・フィリピンでは有名ですか？
　　　　・
　　　　・
という感じの質問を何回か続けます。

そしてこの点も大事なのですが、あれこれ質問ばかりしていると会話が楽しくなくなるので、適当なところで自分の話をするようにしていきます。そうすると今度は相手が自分の話した内容に対して、質問をしてくるようになるでしょう。

もしもしてこないようならば、
・何か質問はありますか？
・聞きたいことはないですか？
・わたしが話した○○について、あなたはどう思いますか？
　　　　・
　　　　・
などと、相手に再度質問をして話しを促すようにすると良いでしょう。

少し長くなったので、実際に使っている文例については次回の記事に載せたいと思います。